クーリエ・ジャポン『「言葉」こそがあなたの武器である。』
クーリエ・ジャポン『「言葉」こそがあなたの武器である。』、隅々まで読みました。面白かった。
http://courrier.jp/contents/courrier112.html#content-box-center
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 雑誌
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結構、ベタな特集と思わせて、読んでみると深いものが多い気がします、クーリエ。
2012年フロリダでトレイボン・マーティンとうい17歳の黒人少年がパトロール中の自警団員に射殺された事件、少年は丸腰であったことから過剰防衛や、その背景に人種差別的偏見があったのではないかと疑われたが、2013年に無罪判決となった。
それを受けたオバマの
「35年前なら、トレイボン・マーティンは私自身だったかもしれない」
という言葉に含まれる想いや政治的配慮などを例に、歴史的な政治リーダーの言葉や、その他色々な分野で活躍する人たちの言葉が分析されている。
交渉、教育、対人関係、サッカー選手の代理人から、ナンパテク講座の取材まで、コミュニケーションが掘り下げられている。
クーリエは、政治やビジネスネタを中心に社会的な課題を掘り下げるものが多いと思うけど、人権とか文化ネタも多く、アカデミックな視点も多く織り交ぜられる事から、ビジネスとは無縁の僕でもシームレスに読んで考える事が出来て、好きです。
最後の方に紹介されてた、
速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』
http://book.asahi.com/reviews/column/2014012400004.html
- 作者: 速水健朗
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 新書
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も面白そうなので、読んでみたいです。
あと、ヨーロッパの妊娠ツーリズム、ベルギーでの子供の安楽死合法化の動きとその背景にある子供の終末医療と死生観、女性の電話対応時の「アニメ声」は時のおっさんどもの描いた女性性であり、それを女性が脱する傾向にあることを書き綴った「電話対応コンクール」の話なども、色々考えさせられました。