世界はすでに、俺より年下(草食系モード)が動かしはじめている!

WIRED のOPEN GOVERNMENT特集をやっとこ読み終わった。
この特集以外にも読み応えあるものが盛りだくさんで、なかなか本論のオープンガバメントに辿り着かなかった。


その内の一つの記事、
「東京スタートアップ・ヒップスター、モードに学ぶ」
は、なかなか面白いというか、ある意味凹む。

今話題の若い企業家達へのショートインタビュー特集だが、とにかくみんな若い。僕と同い年か、年下がほとんどである。自分の名前で、自分の足で立って、とても尊敬もするし、羨ましくも思う。

ショートインタビューには9つ質問があって、2番目の質問が「企業のリスクはどう考えた?」なのだが、冒頭のお二人は少し似たようなことを言っている。メガネのeコマースで有名なったオーマイグラス 六人部生馬 取締役CEOは「会社の行く先を自分で決められない方がリスクだと思うんです」と答え、また、ソーシャルリクルーティングサヴィスのウォンテッド 仲暁子 CEOは「動かないことの方がリスクだと思った」と。

このあたりは、僕も納得するところで、ちょうど先日読み終わった『君に友だちはいらない』(瀧本哲史・講談社)にも通じるところがあると思う。この本の中では、チームアプローチの重要性、目的や課題解決のために集まるゲゼルシャフト的なコミュニティの重要性が説かれていて、上記のお二人は、まさにこの体現者なんだろうなぁと思う。(こちらの記事がこの本のいいまとめ)

君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

おそらく、なかば社会主義的な資本主義国家であったところの日本は、ガチな資本主義の流れに否応無く飲まれていくので(本の中での瀧本さんの受け売りです)、安住することこそがリスクであり、このWIREDの特集で紹介されているような次世代(もしくは僕と同世代)はどんどん増えていくんだろうなぁと思う。
この辺の重要性と日本における難しさは、ニッポンのジレンマの感想を書いた前回のエントリとも重なるところがあるが、

さて、このWIREDの記事でちょっと面白いのが、こういった企業家達には「今季の世界メンズモードシーンを席巻する"草食系モード"がよく似合う」らしいのだが、それは「果たして偶然なのか。それとも必然なのか」と。

なんとなく納得しちゃうのは、そう言えば、ジレンマに出るような人って草食系モード似合ってて、朝生に出る人は似合わない気がするなーという印象があるから。草食系モードといっても、色々種類はあるわけで、着てるモノは実際違うわけだけど、朝生に出る人はスーツが多い気がする。で、草食系ってのは、相手を論破するんじゃなくて、課題を解決するためのソリューションを建設的に話し合ってるイメージに重なって、朝生はまだまだ論破型な、「俺様」的な感じがする。


まぁ、なんというか、独立した、多様性のある、様々なアイデアを持った人が自由に課題を見つけて、しかし、そんな自立分散・並列処理が、時に社会の大きな課題を解決していくような時代になっていけばいいなぁと、思います。


ところで『君に友だちはいらない』によると、イノベーションのきっかけの(ありがちな)要因の一つは、世代交代とのこと。


僕も同世代や年下の人に置いてかれないように(そしていつのまにか次世代の障壁にならないように)、研鑽を積みたいと思う、今日この頃です。自分で。
気がついたら、ただ年を取っていそうで、それが一番恐いです。